携帯小説「あたし彼女」が多く読まれる訳
小説というものは広く共感を求めるものである。
ときには裏切りも必要だけど、携帯小説「あたし彼女」はインターフェース面で優れているといえる。
真似のしやすいタッチ
Twitter / みたいな / 1行 / 文章 / だと / こんな / ふうに / 書くん / だね / みたいな
http://twitter.com/TERRAZI/statuses/937783765
たとえばTwitterはさまざまなアクセス方法があり、閲覧する側が採用するまちまちのインタフェースで読まれる。
ただたいていは1行で表現されるテキストでコミュニケーションを行うが、その1行で小説のタッチを真似ることができるのはあたし彼女だけではないだろうか。
あたし彼女メソッドといわざるを得ない「〜みたいな」「○○」(2文字)などはミニブログ文化の上でとても表現しやすく真似しやすい。
高橋メソッドとの親和性
メソッドと認識されるとあとは、ほかのメソッドとの比較が生まれるのもうなづける。
ケータイ小説「あたし彼女」を高橋メソッドにしてみた - 新しいTERRAZINE
上のエントリーでは、まさにメソッド同士の融合を実現した例だ。
これは、モバイル端末がさまざまあるなかで解像度、画面の大きさによって、作品の読み難さが損なわれないことを証明している。
携帯小説と冠するためには、もっとも重要な性質といえる。
まとめ
ここまで書いてきて、このエントリーをなぜあたし彼女メソッドで書いていないのか後悔している。
やはり新ジャンルを評価するには新ジャンルのタッチで行わないと陳腐になってしまう。
その証拠にこのエントリーは多くの方の目にはいきとどかないであろう。
そのことが多く読まれる訳を示すということに他ならない。
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