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メタンハイドレート

メタンハイドレートはよく「燃える氷」と呼ばれます。人工のメタンハイドレートは確かに白く、触ると冷たい氷のような物質です。「メタンハイドレートの見た目はシャーベット状」と表現される方がいらっしゃいますが、シャーベット状ではありません。実際には氷状に見えます。

驚くことに、この氷のようなメタンハイドレートは燃えるのです。そして、燃えた後には水しか残らないという、とても不思議な物質なのです。


メタンハイドレートはメタンと水だけによって構成されています。したがって、メタンハイドレートに火を近づけると、水に囲まれていたメタンが燃え、燃えない水が残るのです。

ただし、水分子が作る「かご構造」は氷が作る構造とは違います。したがってハイドレートは氷ではありません。「燃える氷」は見た目の総称であり、物理化学的には「氷」でないことにご注意ください。

ハイドレートの構造は、含まれるゲスト分子によって変化することが知られています。ゲスト分子がメタンのみの場合はⅠ型と呼ばれる結晶構造。メタンだけでなくエタンやプロパンなどを多く含むようになるとⅡ型と呼ばれる結晶構造を示すこともあります。
メタンハイドレート

かご構造の中にいろんなものを入れられるようにしてほしい。