ネットランダム改変

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むかしむかしから未来へ

祈る人は村にひとりしかいませんでした。
祈らない人々はいつも何かにおびえていましたが、祈る人はひたすら祈っていて、おびえることをしらないようでした。
人々は祈り方を教わることにしました。
やがて、祈る人だらけになり、何かわからないものにおびえる生活はなくなりました。


街に出て働く人は村にひとりしかいませんでした。
働かない人々はいつも空腹でしかたありませんでしたが、働く人はひたすら働いていて、食うのには困らないようでした。
人々は働き方を教わることにしました。
やがて、働かない人はいなくなり、空腹でしかたのない生活はなくなりました。


やがて村は街になり、学校ができるなど豊かな生活を送れるようになりました。
すると村の子供たちがスポーツをするようになりました。
スポーツをしたことのない人々は体が弱くて、スポーツをする子供たちは元気で風邪もひきづらくなったのでした。
人々はスポーツをすることにしました。
やがて、体の弱い人は少なくなりました。


街はずいぶん大きくなり、インターネットなどの文明もでき、人々のことは人々が決める時代となりました。
大自然の厳しさ、科学の行き先、宇宙の真理などを共有し、地球を基点とした誰もが幸せになる方法を考え始めたのです。


力を合わせることが何よりも強大であることにまだ気が付いていない人々にも浸透するようにさまざまな試みがなされるでしょう。
人々は人々自身の為に考えましたが、幸せを享受する対象の時間を少しずつ未来に向けることで幸せの予約をすることができることを思いつくでしょう。


やがて、目的が明確になった人々はひたすらそれにすがりつくのです。
人々は目的の為なら人々が人々であることにこだわらなくなるでしょう。
さらに目的が達成された世界では世界の概念自体が次の段階に到達し、これまで残してきたものはほんの少しのものと化します。


そう、恐竜が残した化石のように