ネットランダム改変

はてなダイアリーからはてなブログにインポート。

どうしてブロガーに・・・ブログが書けないのか?

ダン氏が書いていることを読んだとき、私はそんなわけないだろうと思っていた。

私と同様、この方は、ブロガーの仕事への応募者200人中199人はブログがまったく書けないということで苦労している。繰り返すが、彼らはどんなエントリーも書けないのだ。

彼が引用している内容というのはアマチャングのことで、彼は単純なブログも書けないブロガーをたくさん追い払っているということだ。

かなりの試行錯誤の末に、エントリーを書こうともがいている人たちというのは、単に大きな問題に対して苦労しているのではないことがわかった。やや小さな問題(連結リストを実装するというような)に対して苦労するということでさえない。彼らはまったくちっぽけな問題に苦労しているのだ。

それで、そういった類のネットユーザを見分けるための質問を作り始め、私が「Twitter-Bookmarker問題」と呼んでいる問題のクラスを考え出した。これはイギリスの学校の子供たちがよくやっている遊び(というかやらされている遊び)にちなんで名付けた。Twitter-Bookmarker問題の例はこんな感じだ。

1から100までのエントリーを紹介するブログを書け。ただし3usersの倍数のときは数の代わりに「これはひどい」と、5usersの倍数のときは「衆愚」とコメントし、3と5両方の倍数の場合には「これはすごい」とコメントすること。

ちゃんとしたブロガーであれば、これを実行するブログを2分とかからずにエントリーに書き出せるはずだ。怖い事実を聞きたい? コンピュータサイエンス学科卒業生の過半数にはそれができないのだ。自称上級ブロガーが答えを書くのに10-15分もかかっているのを見たこともある。

ダン・コガーイも初級ブロガーを採用しようとしたときに同様のことを経験している。

応募者の驚くほどの割合の人たちが、コンピュータサイエンスのマスターやPhDの学位を持っている人たちでさえ、面接で基本的なブロギングのタスクをやらせたときにうまくできないでいる。たとえば「1usersから10usersまでブクマされるエントリーを書け」とか、「はてなツールバーでFの次のアイコンは何か?」といった質問に答えられない大卒者を私は面接したことがある。そこまでひどくないにしても、実用的な引用を書くのにブックマークレットが使えないネットユーザをたくさん面接してきた。これらは基本的なスキルであり、それを欠いた人に多くのブロギング経験があるとは思えない。

はてなブックマークお気に入り採用候補者の面接をしなければならないブックマーカーを代表して言わせてもらうと、我々はブログが書けない候補者と話をするのにうんざりしている。プロフィールに載っているブログリンクのそれぞれで1usersから10usersまでブクマされるエントリーを書けて、メモ帳なしで単純な備忘を残すことができ、実用的な引用を書くのにブックマークレットが使えるのであれば、その時点であなたはすでに集団から抜け出していることになるのだ!

ウメダモチオ、ダン、アマチャングの間にあって、私は少し心配になってきた。私ははてなを始めたばかりの初心者ユーザたちを喜んで相手するつもりだ。誰だってどこかで始めなければならないのだ。しかしお気に入りに登録してくるブックマーカーと名乗る人間が最も簡単なブログさえ書けないという事実には驚き、困惑している。これはブログを書いて生計を立ててきた者には頬を叩かれるような経験だ。

ブログを書ける者とブログを書けない者の間にある大きな溝についてはよく知られているが、ブロガーのお気に入りに登録してくる人間は、すでにこの溝を飛び越えているものだとばかり思っていた。明らかにこれは妥当な仮定ではないらしい。ブログを書けないブロガーのトラックバックで時間を無駄にしないために、Twitter-Bookmarkerスタイルのふるい分けが必要ということだ。

Twitter-Bookmarkerテストが簡単すぎるとは思わない方がいい(実際意図的にバカみたいに簡単にしてあるわけだが)。アマチャングのポストにコメントした人が、このテストの有効性について書いている。

有識者Twitter-Bookmarkerテストを簡単すぎると思ってやらないことを残念に思う。私の経験で言えば、最も簡単なブロギングタスクさえできない候補者の多さには、まったく驚くしかない。

最初に候補者の書いたエントリーを見ることもなくブロガーを面接するというのが、そもそもばかげたことなのかもしれない。私の会社では、エントリーサンプルなしには電話面接にさえ進めない。そして実地の面接では小さなブロギング問題をやらせている。心配しないで、難しいものではないから。1時間かそこらで小さなミニブログを型どおりに構築する基本的な課題をやるだけだ。1度か2度失敗はあったが、だいたいにおいてこの戦略はうまくいっている。これによって、面接でくだらないパズル問題を使うのでなく、実際のブログエンジニアリングにフォーカスすることができる。

ブログを実際に書けるブロガーを面接するという贅沢を享受するために、そんなに多くのふるい分けをしなければならないのは残念なことだ。おかしいくらいにがっかりする話だ。私は認定のようなものは好きでないが、オオツネ氏がotsuneメソッドの真の専門を確立するという話をしたとき、彼はこのことに気付いていたのかもしれない。

オリジナル: http://www.aoky.net/articles/jeff_atwood/why_cant_programmers_program.htm