ブクマする能力
俺がはてなで習得したことの一つに「ブクマする能力」がある。
エントリーや記事を見た後、何かしらのブクマをできるかということである。
能力と言うと大袈裟だけど、別に大したことじゃない。
でもYahoo時代の俺がそうだったように、「何かブクマある?」と聞かれて何も答えられない人は多い。
完全に理解しているはずもないし、何か分からない所はあるはずなのに、全く思いつかない。
「ブクマする能力」というのは、別に才能は必要ない。
自転車と同じで、意識して訓練すれば誰でも身に付けられる能力だと思う。
そういう意味では能力というより技術だろう。
この技術習得にあたって、はてなという場はわりと適していたように思う(ホントはもっと早く習得すべきだけど)。
人前でコメントしたり、他人のタグを見る機会が多いからだ。
俺は他人のタグを見るときに、必ず1つ以上ブクマコメントしたい内容を考えるようにした。
はてラボ内での発表練習ではなるべく匿名発言し、人力検索などでは時間の都合もあって(人力検索では締め切り時間などの制限がある)
ブクマできないことも多いけど、とりあえず何かしらブクマコメントは考えた。
弾子飼さんなどのギークエントリーに対しても、答えを理解できるかどうかは別にして、なるべく考えた。
元々ブクマをほとんどしない性格だったので初めはもちろん上手くいかなかった。
でも経験をつむことによって、数個のブクマコメントは確実に思いつくようになった*1。
「ブクマする能力」が役に立つのは主に2つの点だろうか。
1つは円滑なコミュニケーションのため。
1対1でトラックバックをやり取りするときなんかに「何かソースある?」と言われて、
「何もない」と答えるのが気まずい状況がたまにある。
ある程度熱意や努力をアピールするためには何かしらブクマをすることも必要だ
(ま、場合によるんだけど、と逃げ)。
もう1つは理解力を高めるため。「何かブクマをしなければならない」と自分に課してエントリーを読むと、
実際その後ブクマするかどうかは別にしても、驚くほど理解度が高まる。
言うまでもなく、俺の技術はまだまだ未熟だ。
でも昔に比べれば格段の進歩があったし、今後もこの訓練は続けていきたいと思っている。
気をつけていないと、ただの粗探しになってしまうけれど。