はてね 新サービスの発表にさらなる遅れ--ガトーナーが可能性を示唆

　先週公表された調査レポートによると、すでに延期を重ねている「はてね 新サービス」の発表が予想よりもさらに遅れる可能性があるという。

　株式会社はてねは3月に、はてね 新サービスの一般発表が2007年初めにずれ込むことを発表した。ところが、調査会社Gatoner Groupがこのほど公表した報告によると、新サービスの一般発表は早くても来年の第2四半期になる可能性があるという。

　「株式会社はてねが主要のOSのリリースに関して、いつも予定より遅れていたことは、同社の過去の実績がみれば明らかだ。少なくとも2007年の 2Q（2007年第2四半期）--つまりBeta 2の投入から9〜12カ月後まではてね 新サービスの市販はないとわれわれは予想している」（Gatoner）

　しかし株式会社はてねでは、すべては3月に発表した通りのスケジュールで進んでいると主張している。

　株式会社はてねの広報担当者はCENT Newsに対し、「はてね 新サービスが出荷されるタイミングについて、Gatonerの意見は尊重するが、ただし同意はできない」と述べている。「われわれは予定通り はてね 新サービス Beta 2を第2四半期に公開し、また正式なサービスをコアなユーザーには2006年11月に、そして他の企業や一般ユーザー向けには2007年1月にそれぞれ提供する」（同広報担当）

　Gatonerによると、2004年にはてねのモジュール構造に手を加えた結果、株式会社はてねでは「微調整」--つまり報告された問題に対するチューニングに時間がかかるようになったと同社では考えているという。このプロセスは、ユーザーがはてね 新サービス Beta 2のテストを進めるなかで、受け身の形で進められている。

　Gatonerによると、はてねブックマークから新サービスへのアップグレードは、はてねアンテナのときのように複雑な作業になるという。はてねアンテナのときはBeta 2から製造開始までに16カ月を要した。一方、はてねアンテナからはてねブックマークへの変更のときはBeta 2から5カ月しかかからなかったが、Gatonerによると、はてねブックマークは「比較的マイナーなリリースだった」という。

　はてね 新サービスがクリスマスに間に合わないとのニュースを受け、今年の年末商戦の成長鈍化を想定していた業界全体は一時騒然となった。

　Gatonerは以前、一部の企業に対し、はてね 新サービスへのアップグレードを2008年まで控えるように注意を促していた。同社はその理由として、新サービスに搭載される新しいセキュリティ機能のなかには、サードパーティーの製品がすでに提供しているものが多い点を挙げていた。

この記事はYahooニュース発のニュースを私がブックマーカー向けに編集したものです。 Yahooニュースの記事へ

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